金銀こけし

青森県黒石市が「ふるさと創生事業」の1億円で制作し、市の財政難のため売却される方向となった「純金こけし」(時価約1億6000万円)を最後に公開するイベント「さようなら純金こけし」が21日、同市の「津軽こけし館」で最終日を迎え、地元住民や観光客らが見納めに訪れた。

あったなぁ、ふるさと創生事業。まさしくバブル!って政策でした。その1億円で購入した純金こけしを、1億6千万円で売却するそうです。6割増っておいしいなぁと思ったんですが、あの頃の金利で運用してたらどうなってるかが気になりました。
そこでまず日銀の預金金利ページで1998年当時の預金金利をチェック。定期金利は2ヵ年までしかありませんが3.64%で計算しましょう。といっても自分で計算するのはいろいろ複利計算シートを使いました。

元利合計:204,431,628円
うち利息(運用益):104,431,628円
利益率:104.4%

すごい。実際には2年じゃなく20年運用だから更に金利がいいはずですが、3.64%で運用してれば今頃は倍ですよ。1億6千万円なんて目じゃなかった。まぁ実際には津軽こけし館の入館料やら観光促進でプラスαがあるとは思いますが。そう考えると「ふるさと創生事業の今」って追跡をどっかでやってくれないだろうか。Wikipediaによると温泉事業などに手を出したところが多いらしいが、成功例・失敗例を見てみたい。