ゴミ袋有料化反対

全国の自治体が次々と家庭ごみの収集を有料化している。東洋大の山谷修作教授(環境政策)によると、全国1840市町村のうち52・9%にあたる973市町村(平成18年10月)が導入済み。(中略)
 仙台市環境局によると元年の家庭ごみ排出量は年間23万トンだったが、14〜18年は25〜26万トンで高止まり。本来は別枠でリサイクルに回せるビン、缶などの「資源ごみ」が家庭ごみ袋に混入しており、結果的に家庭ごみの総量が減らないという。(中略)
分別、リサイクルの徹底で、家庭ごみを減らし、収集の有料化を避けた事例がある。横浜市だ。同市の14〜18年の推移をみると、家庭ごみ排出量は92万トンから65万トンに減少。一方、リサイクル量は5万トンから16万トンに増加した。だから当面、有料化は検討しない。

最初に有料ゴミ袋のニュースを聞いたとき「世も末だ・・・ゴミを捨てるのにまで金がかかるのか」と思ったものです。それが今や全国の半数以上の市町村で有料化・・・時代が変わるのは早いですね。しかし、ゴミの減量・リサイクル化を目的とした(はず)のゴミ有料化の効果は芳しくないようです。対する横浜市は、有料化を避けつつも分別・リサイクルの徹底でゴミの減量に成功したそうです。
横浜市からゴミ袋が有料な市町村に引っ越した自分としては、実に納得がいきます。リサイクルしようにも、家庭ゴミ・資源ゴミ・プラゴミと分別の種類が増えるごとに、買わなきゃいけないゴミ袋の種類も増えていくんです。本当に腹立たしく、また一人暮らしとしては「そんなに分別してたらゴミ袋がスカスカのままじゃないか」というケチ根性もあり、ますます分別なんてしてやるもんか!という気になってしまいます。
対して横浜市だったら、透明なレジ袋だったら何でも使えますから、自分の出すゴミの量にあわせた容量の袋で出せます。分別の種類によってゴミ袋を買い足す必要もありません。何よりも、分別をするごとに家庭ゴミの嵩が減っていくのが目に見えてわかります。「プラゴミってこんなに容量があったのか!」と目から鱗でしたから。
自分ですらこうなんだから、主婦なんぞはもっとシビアなんじゃないでしょうか。ゴミ有料化は市町村にとって安易にして収入アップな解決法に見えるかもしれません。しかし本当にゴミの減量を目指すのであれば、横浜市方式をお勧めします。