医療崩壊の轟音が聞こえる

 救急対応をやめる診療科は、内科が5カ所、小児科が1カ所。このうち3病院は昨年、府に救急の継続を申し出ていたが、急患の受け入れ不能問題が表面化した年末以降、相次いで取り下げたという。
 1日に100人を超す患者を受け入れる地域の小児救急の中核的存在だった松原市立松原病院では昨秋以降、小児科医7人中2人が退職。さらに、男性医師が過労で倒れ、3月には研修医1人も辞めるため、態勢を維持できなくなった。

橋本新府知事が就任しおめでたいムード漂う大阪ですが、一方で救急医療は完全崩壊一歩手前です。「たらい回し」と攻撃し続けた結果がコレで満足でしょ?>マスコミ。今さら「受け入れ不能」なんて言い換えても遅いんだよ。新府知事はこの難問にどう立ち向かうのか、その手腕を楽しみにしてます。
【追記】
勤務医は病院を去って開業するも、このご時勢で倒産する医療機関が急増してるそうです。受け入れ不能・たらい回しという言葉遊びしてる間に世の中から医療機関がなくなっていく。日本じゃマトモな医療は受けられなくなる時代が、もう本当にすぐそこまで来てます。

集計結果によると、01年から07年にかけて倒産した医療機関210件の内訳は、病院(病床数20床以上)が52件、診療所(20床以下)が95件、「歯科医院」が63件。
 都道府県別の倒産件数では、東京都が40件で最多になり、これに大阪府の27件、北海道の18件、神奈川・愛知県の13件などが続いた。東京都と大阪府だけで全体の31.9%を占めた。(中略)集計の対象は破産や民事再生などの法的整理に追い込まれた「病院」、「診療所」、「歯科医院」で、いわゆる「資金ショート」や自主閉院などは含まれない。