避難ルートの方が危険だった

 南側の棟に住む妊娠4カ月の女性(22)は避難の知らせに気づかなかった。家族3人で一夜を明かしてしまい、朝になって周囲の異常に気づいて避難所に駆け込んだ。「昨夜は午前0時から1時ごろにかけて、変なにおいがしていた。おなかの子に影響があるのではと思ったけど、『毒素は体に蓄積しない』と説明を受けた」と安心した表情。(中略)
 取材に応じた住人の大半は、室内ではわずかに異臭を感じた程度だったと証言した。その後、救急車やパトカーが駆けつけ、現場に近い1階付近に多くの住民が集まった。間もなく近くの体育館に避難したが、その際、「気分が悪い」と訴える人が相次いだという。(中略)香南市消防本部の山崎良満次長は「現場の下に人が集まってしまい、多くの人が硫化水素を吸ったのではないか」とみる。

高知県香南市市営住宅で起きた硫化水素自殺での集団非難騒ぎの続報です。どうも市営住宅の各戸に居れば「わずかな異臭」程度で済んだのに、わざわざ毒ガス発生現場の下に集まって避難したため、そこで毒ガスを吸い込んだらしい・・・なんじゃそりゃ。結果論とはいえ避難しない方が良かったってことになりかねません。それに非難の知らせに翌朝まで気づかなかった人がいるのも大問題では?せめて今回の騒動から、避難指示のより有効な改善をしないと>香南市消防本部