2度目はなかった

 当時、マンションには母親と長男だけで、母親は洗濯中だったという。長男は子供部屋におり、ドアノブにかかっていた、きんちゃく形のリュックサックに首をひっかけたとみられる。他に目立った外傷はなかった。
 長男は3月30日午後7時半ごろ、自宅ベランダから転落したが、高さ約5メートルの木に接触した後、植え込みの中に落ちた。植え込みがクッションの役割を果たしたとみられ、足や肩の骨折などだけで一命を取りとめ、4月8日に退院していた。
 大阪市職員の父親(38)は当時、「一緒に風呂に入って長男を先に出したが、姿が見えなくなり、外から泣き声が聞こえた」と説明。ベランダの手すりは高さ約120センチだが、ゴミ箱(高さ約45センチ)が置かれており、同署は両親が目を離したすきによじ登って転落したとみて調べていた。

亡くなった男児のご冥福をお祈りします。
9階から転落も骨折だけで済んだのに、せっかく退院して1ヶ月ちょっとで再び不幸な事故に逢うなんて。「2歳児なんて何をしでかすかわからないんだから、家の中とはいえ目を放しちゃいけない」なんて意見が出てきそうですが、実際のところ四六時中は難しいでしょう。奇跡は2度は起こらなかったか。