帰りの足がない
警視庁によると、最近、お年寄りの引き取りを求める病院の通報が警察署に寄せられるようになった。認知症などの症状がなく、単に引き受け手がいないというだけの理由で、保護を要請するケースも。ここ2年間で十数件の要請を受けた都内の別の警察署は、「保護する必要のないものが大半だが、問題が起きてからでは遅いので、自宅まで送るようにしている」と説明する。病院に出動すれば1時間程度は、本来は事件・事故など緊急事態に対応すべきパトカーが拘束されることになるという。(中略)
埼玉県内の公立病院の事務長は「救急外来の利用者は急増しており、少ない職員で患者の送迎までは面倒をみられない」と本音を漏らす。
こんなことにパトカーが使われてるとは全然知りませんでした。救急車で運ばれた患者が、帰る際に「靴がない」というのは聞きますが。高齢者の帰宅にパトカーが付き添ったせいで、その付近の事件の捜査が滞るということは絶対に起こると思います。別に高齢者に限らずとも深夜の病院帰りの足は問題なのですから、この辺のニッチを狙ったビジネスが出てきてもいいような気がします。