日本は多民族国家

 「日本人」という言葉には血統重視のニュアンスがあると前節で説明したが、その日本社会自体が変わってきた。
 先日の厚生労働省の統計調査で、日本で生まれた赤ちゃんの三十人に一人が混血であると発表された。国際結婚は東京都区部や大阪、名古屋両市では、十組に一組にもなる。伯国の日系社会同様、純血の日本人は日本国内ですら減ってきている。(中略)
かつては外国人が多いと言えば国際的な大都市だったが、現在では地方都市こそが外国人集住地だ。人口の一〇%が外国人という自治体が幾つも現れ、集住の激しい区にいけば住人の半分は外国人という場所まである。

30人に1人がハーフ、というのは驚くべき統計です。しかも都市部より地方都市のほうが割合が多そうです。「単一民族」発言の中山国交相が「アイヌの人たちも」とか言ってる場合じゃないっす。政治家に限らず一般の市民も意識改革が必要。