遺伝子診断ビジネスに学会が待った

日本人類遺伝学会が29日、記者会見を開いて発表しました。髪の毛や皮膚などを郵送すれば、肥満やがん、それに生活習慣病など、様々な体質や病気に関わる遺伝子を手軽に検査できるといういわゆる遺伝子検査のビジネスが最近、広がっています。学会によりますとこれらの検査で調べる遺伝子のほとんどはそれだけで肥満になったり病気になったりするわけではないのにこうした事実が十分伝えられず、誤解を招くケースがあるということです。このため学会は遺伝子検査を行う場合には十分に知識を持った医師などの専門家が検査の結果を分析したうえできちんと説明できる体制を整えるべきだとしました。

遺伝子検査のビジネスって、このまま業界任せの無法地帯が続くと「血液型占い」や「バナナダイエット」に近い印象を一般人に与えかねない諸刃の剣だと思います。きちんと説明できる専門家なんて日本に何人いるのさ?って状況なのに世間の興味があるから、勇み足的ビジネスができていく。