経団連の移民政策
EU労働法政策雑記帳: 日本経団連の「日本的移民政策」
EU労働法政策雑記帳: 賢者は他人の経験に学ぶ
経団連による移民政策と、EUで先行している移民政策の実態について、非常によくまとまっていて判りやすいエントリです。経団連は「生産年齢人口のピーク(1995年)を維持するためには、単純計算で2030年までに約1,800万人(年平均50万人程度)もの外国人を受け入れる必要が生じるとしている」そうです。まずこの人数だけでドッヒャ〜となってしまいます。今年8月の完全失業率は4.2%、完全失業者数は272万人もいるのに、この上で毎年50万人の外国人を受け入れる必然性がどこにあるのか。アメリカ人と話したとき移民について同様の話が出たんですが、「アメリカ人がやりたがらない仕事を不法移民がやる。でもそれを咎めると自分達が食べるフルーツの値段が2〜3倍に上がるから誰も指摘しない。必要悪さ」と言っていました。日本人が寄り付かないほど劣悪な労働環境に外国人を入れると、そんな捻じれを日本にも生み出しかねません。まず単純労働でも日本人が就労するような勤務条件にしないと。
そもそも、外国人労働者の老後と子どもの社会的保障をする覚悟があるんでしょうか。 「EU労働法政策〜」の方で、既に外国人労働を受け入れて苦労しているドイツ等の取り組みが紹介されていますが、日本人の年金すら怪しい現状でプラスαの不安材料を抱える国力はないでしょう。
【追記】
前述のEU労働法政策雑記帳から興味深いコラムにたどり着きました。超エリートである現役コンサルの日雇い派遣体験記。深いです。正直ヒトゴトじゃないんだよな〜。ノーベル化学賞のネタであるGFPタンパク質の遺伝子を見つけたPrasher博士は、今はバス運転手をやってるって言うじゃないか。自分は何になるのか不安で仕方ない。
日雇い派遣体験記(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) −日雇い派遣現場で感じたこと−