大学生の大麻への態度

 「大麻って、外国では合法でしょう。タバコより身体に悪くないらしいし、日本の法律もおかしい。マスコミも騒ぎすぎ」

 大麻を実際に吸った経験の有無は確認できなかったが、大麻の依存性については様々な研究があり、「副作用がない」「タバコより体に悪くない」という認識は甘い。とはいえ、大麻への抵抗感や、遵法意識が低い学生が相当数いることが想定される“本音”だった。

 もっとも、大多数の学生が今回の騒動を迷惑がっているのは間違いない。(中略)3年生の男子学生(22)は「法政大生の就職活動にも悪いイメージがつきそうで困る」と迷惑そうに話した。

大学の大麻汚染が度々ニュースになりますが、大麻ぐらいと軽い気持ちの学生と、他大勢の良識派に分かれるようです。これって今の日本の大人の縮図ですよね。クレーマー・ブチ切れしやすいDQNと、その他の一般人と。今も昔も子どもは世相の鏡なんだと再認識しました。子どもの学力低下の話も同じですね。大人の価値観を反映した教育方針で、子どもは勉強しなくなっていく。

彼らの学力が低下しているのは、彼らが「どれほど費用対効果のよい仕方で学校教育という“苦役”の対価として教育商品を手に入れるか」という「賢い消費者」になるためにそのある限りの知力を投入しているからである。(中略)いささか先走ったが、子どもたちの学力が低下した理由は「この世でたいせつなものは『学力そのもの』ではなく、『学力をもつことでもたらされる利益』である」という考え方が支配的になったからである。学力なんかあってもなくてもどうでもよろしい。(中略)子どもたちは「いかに少ない努力で多くの報酬を手に入れるか」ということにその知力の限りを尽くしている。