林先生、出番です

元厚生次官宅襲撃事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された無職小泉毅容疑者(46)が捜査当局の取り調べで、「保健所に殺された犬の仇(あだ)討ちが襲撃の動機だった」とする供述に対し、保健所の所管は厚生労働省ではないと取調官に指摘され、「えっ」と絶句していたことがわかった。

 保健所を運営しているのが都道府県や政令市だという事実を「知らなかった」とも話しているという。警視庁と埼玉県警は、小泉容疑者が「自分の飼い犬を殺したのは厚生省」と思い込んだまま、一方的な憎悪を募らせたとみて調べている。(中略)
 こうした小泉容疑者の主張について、取調官が「あなたの言っていることは筋違いではないか」と指摘すると、それまで「官僚は悪い」などと冗舌に話していた小泉容疑者は「えっ」と驚いた様子で、言葉に詰まったという。実際、ペットの処分を規定する動物愛護法を所管するのは環境省で、保健所を設置しているのは、都道府県や政令市などの地方自治体。

環境省、命拾いしたな・・・じゃなくって。小泉容疑者の犯行に至るまでの思考回路って、報道を見聞きしてるかぎりでは破綻しまくってます。大体、飼い犬「チロ」を保健所に連れて行ったのは父親なのに、その父親に「チロの敵をとった」って手紙を送るのは変過ぎます。殺されたのは保健所のせい、保健所を管轄するのは厚生省、だから35年後の現職大臣を狙おうと思ったが難しかったので、退官した元次官とその妻を殺しました。こんなの子どもの言い訳にすらなりません。やっぱり林先生にご登場いただくしかない。
【追記】
「無職なのにどうやって生計立ててたんだ?スポンサーがいたのでは」という憶測が飛び交っていましたが、小泉容疑者は株売買をしていたそうです。犯行準備の時期から察するにサブプライム・リーマン不況の煽りをモロに受けたのかもしれませんし、そうすると今回の元厚生省次官連続殺傷事件は金融危機の副作用ってことになります。「風が吹けば桶屋が儲かる」 「ニューヨークの蝶の羽ばたきが中国で大嵐を起こす」、じゃなくて、「アメリカの不動産バブルが日本の元官僚殺傷事件を起こす」の誕生の瞬間です。

定職がない状態で、豊富なネットの知識などを生かし自宅のパソコンで株取引で稼ぐようになった。調べに対し「生計は株のネット取引で立てていた」と供述しているという。出頭時、ナイフなど刃物10本を所持していたが、ナイフを集め始めたのも、3〜4年前からだった。

 小泉容疑者が数百万円の借金を抱えていたことが既に判明しており、捜査本部は、株のネット取引での損失などから生活費に困り自暴自棄になったことが、最終的な事件の動機につながった可能性もあるとみて裏付けを進める。