ヒトの受精卵を扱う手順じゃないな

 香川県立中央病院(高松市)で起きた受精卵の取り違え問題を受け、同病院に開設された電話相談窓口に「(自分が)過去に受けた治療について調べ直してほしい」との訴えや苦情が相次いでいる。21日午後1時までに計65件にのぼっている。 (中略)
川田医師は20日の会見で、これまでに実施した体外受精について、「(ミスやトラブルなどの)ヒヤリ、ハッとしたことは何度かあったが、今回のケース以外に取り違えた可能性のあるものはない」と話した。

患者さんが不安に思うのは当然なのに「今回のケース以外に取り違えた可能性のあるものはない」というコメントをだす川田医師。その自信はどこから来るんでしょうか。今回の取り違えすら「記憶を辿りながら頭の中で検証した」と言っています。もう、信頼できる要素はゼロなんじゃないの?

受精卵数のチェックも甘かったという。培養のため複数の受精卵を別のシャーレに移し替えた際、実際に移動できたかを顕微鏡で確認する必要があるが、それを怠ったまま記録していたという。

 廃棄数を記録し、移し替えた受精卵の数が正確であれば、両者を足し合わせた数と、作業前の総数を比較することで取り違えがわかる。このチェックができないため、同病院は「川田医師の記憶でしか取り違えを検証しようがない」と判断し、Aさんが人工中絶するなら早期の方がいいと結論づけた。

 川田医師は20日の記者会見で、取り違えた可能性に気づいた理由について、「確たる証拠はなかったが、記憶をたどりながら間違ったのではないかと。自分の頭の中で検証した」と話した。