がんばれ、千代大海

 大関陥落で引退をかけて臨んでいる千代大海(33=九重)が22日、現役続行を宣言した。朝げいこ後、前日21日の琴欧洲戦で痛めた左太ももが肉離れだったことを明らかにした上で「(負け越して)関脇に落ちる覚悟はしています。落ちても10番勝てば戻れるチャンスがあるなら、それを考えながら。今場所は最後まで取ります」と話した。史上最多13度目のかど番で、12日目まで5勝7敗と、大関陥落に崖っぷちの状況。今場所前は「負け越して大関から陥落したら引退」と決意して臨んだが、思わぬケガもあって、陥落が決まる前に現役を続けることに翻意した。残る3日間で負け越した場合は、名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)では関脇に落ち、10番勝てば、大関に復帰できる。

今場所は横綱白鵬大関安馬が全勝で優勝争いのトップを走り、その後ろを1敗の朝青龍がピッタリつけるという実に見ごたえのある展開です。番付上位にあがってきた若手衆は残念ながら失速しているようですが、稀勢の里が大幅に勝ち越して永世小結に返り咲いてくれるのであれば全てよし。
さて、満身創痍で引退が危ぶまれている大関といえば魁皇ですが、その魁皇より先に千代大海がピンチです。角番の上に7敗目・・・昨日の○琴欧洲千代大海●は、空気の読めないカロが勝つかも?と思ってみていましたが、力なく土俵に手をつく千代大海を目の当たりにし「引退」の二文字が頭の中をよぎりました。この記事が事実だとすると、今場所限りでの引退はなさそう・・・ですが肘の古傷に加え、糖尿病と左ろっ骨骨折まで患った身体ですから、来場所で10勝できるのでしょうか。あの回転のいい突っ張りが見られなくなるのは寂しいので、身体を大事にして華麗に復活してほしい。