川南町の軽トラ市

「ここまで育つとは誰も思っちょらんかった」。軽トラ市を発案した川南町商工会の市来原氏は笑う。実は、軽トラ市の歴史は新しい。記念すべき1回目は2006年9月。そのきっかけはラジオから聞こえてきた些細な一言だった。

 トロントロン商店街で果物屋を営む市来原氏。ある時、仕事の合間にラジオを聞いていると、「九州のどこかの農家が港町に軽トラックで農作物を売りに行った」――という内容の放送を聞いた。普通に聞くと、「それがどうした」という程度の話だが、市来原氏の頭には、「軽トラ」=「農作物」=「販売」というキーワードが有機的に結びついた。 (中略)
 次の課題は出店者の確保だった。軽トラ市はそれまでに誰も経験したことのないイベント。何を売ればいいのかも分からなければ、どれだけの客が集まるのかも分からない。取りあえず、農協の直売所に出店している農家や川南町漁協、畜産関係者、宮崎県内の商工会議所などに声をかけた。

 そうして始めた軽トラ市。500円という出店料の安さも相まって、町の内外から60台余りの軽トラが集まった。当時はすでに、地方の景気は冷え込んでいた。「少しでも外からカネを稼がなければ」という切実な思いも出店者にはあったのだろう。

 地元バス会社との調整が間に合わなかったため、買い物客でごった返す大通りをパトカーの先導でバスが通過する、というハプニングも起きた。客の中には「軽トラを売る市」と勘違いし、軽トラックを買いに来た人もいた。だが、それもご愛敬。初めての軽トラ市は3000人を集めて幕を閉じた。

鍋合戦についてのエントリ、昔書いたと思ってたのに過去ログになかった・・・気合い入れたのにあれは夢だったのかorz 鍋合戦という面白そうなイベントをやってる町の1つ、川南町では「軽トラ市」なる催しもやってるそうです。その着眼点と参加者の行動力が素晴らしいです。勘違いして軽トラを買いに来ちゃったお客さんもあわせてGJ。そうですよね、日本語的には「●●市」と言われたら●●を販売してる市だと思って正解ですもん。