なにそれこわい

米メディアによると、カリフォルニア州で1991年に誘拐されたまま行方不明になっていた当時11歳の女性が、警察の職務質問をきっかけに保護されたことが27日、わかった。女性は同日、母親と18年ぶりに再会した。当局は、50歳代の男女を誘拐などの容疑で逮捕し、全容の解明を急いでいる。

新潟少女監禁事件を彷彿とさせますが、こちらは18年間で、しかも犯人は夫婦。この事件の詳細を知るとさらにこわいです。

逮捕されたのは、印刷会社の経営者をしているフィリップ・ガリドー(Phillip Garrido)容疑者(58)と妻ナンシー(Nancy Garrido)容疑者(54)である。(中略)
ジェイシー・デュガード(Jaycee Lee Dugard)さんが誘拐されたのは1991年のことであり、実に18年前の誘拐事件が解決したことになるわけですが、突拍子もない事実はこれだけではなく、何と誘拐されたジェイシー・デュガードさんと容疑者のフィリップ・ガリドー(Phillip Garrido)の間には、15歳と11歳になる二人の娘が居ることもわかっています。なんともスキャンダラスな事件になってしまっている。
今回の誘拐事件が発覚した経緯もまた、トンチンカンな事になっている。今回の逮捕劇は、フィリップ・ガリドー(Phillip Garrido)容疑者が過去に犯した別の性犯罪事件で保釈中であり、その調査として警察署に呼び出された際に、一緒に警察署に来たのが妻ではなく、今回保護されたジェイシー・デュガードさんだったということである。

えーっと「過去に犯した別の性犯罪事件の調査」のために警察署に行くのに、現在進行形の犯罪被害者を連れていきますか?しかも子どもの歳が15歳・・・被害者13歳のときに孕ませたってことか。考えただけで吐き気してきた。共犯者の妻は何してたんだ?
2件目の引用記事の最後に

このケース(新潟少女監禁事件)も、別件(母親への暴力)で調査中に発覚した事件であり、つまりは、こういうこと(拉致監禁)する奴らは、他にもろくでもないことやってる奴が大半だという至極当たり前の結果が見えてきちゃったりもするわけです。こういう事件をきっかけに性犯罪者の再犯性や凶悪性などに関する問題の議論を、さらに声高に叫ぶべきだと思うのですがね。

とありますが、逆なんじゃないですかねぇ。別件でパクられるような奴が犯した監禁事件だけ発覚してるのでは・・・ じゃないと日本のオフィシャルな行方不明者の30%以上が、13歳以下の女の子というデータの説明がつかない。

日本人の年間行方不明者数は毎年正式に警察に受理されただけでも10万人を超えるといい、その8割以上は女性で、その4割近くが13才以下の女性だという。 本当だろうか? しかも警察に届け出ても事件性がないとか言われ、受理されないことが多くなっているとのこと。 実際の行方不明者数は表向きの2,3倍にもなるのではないかという説もある。 

【追記】
ロイターの記事によると、UC Berkleyで宗教関係のビラを配ろうとしたときに挙動不審で出頭を要請されたそうです。そのときに容疑者に連れられてた娘2人は学校にすら行ったことがないそうで、気づいた警察官は超GJ。容疑者は「テントで宗教の集会などをする奇妙な人物だった」と近所の人は話してるとか。変な集会には気づいても、母子3人が18年間も監禁されてたのは気づけなかったのは何故だろう。
そういえば留学先のESLの先生夫婦が「マンハッタンに住んでるけど、中学生になる娘を絶対に独りで地下鉄に乗せないように、どちらかが同行してる」と話してたのを思い出しました。渡米したばかりで、自分は子どものときからフラフラしてたんで「治安が悪いとはいえ過保護だなぁ、娘さんカワイソス」と思ったんだが、今ふりかえると適切なparentingなのかもしれない。