日本の奨学金は本当に(ry

公明党は「奨学金制度を大幅に拡充した」と宣伝しています。なかでも「歴史的な転換を実現した」ととくに自慢しているのが、「1999年度にスタートした有利子奨学金」(公明新聞4日付)です。しかし、有利子奨学金は大学4年間、月10万円を借りると返済総額は500万〜600万円にもなり、「まるで教育ローンだ」と厳しく批判されているものです。

 公明新聞は「99年度の予算編成に当たって、政府・自民党と粘り強く交渉」した結果、「有利子奨学金の大幅拡充や対象人員の増員などを勝ち取った」などと、公明党が有利子化に力を入れてきた経過を紹介しています。

いや、旧来の育英会も「奨学金」じゃなくて学生ローンでしょ。無利子だろうと返済義務がある以上は奨学金じゃないです。むしろ昨今の経済危機の中で、有利子でも学生ローンが受けられる学童の数が増えるのは素晴らしいじゃないですか。
一方、文科省は年間180万円の「給与」を博士課程の学生に支給する制度を来年度にもはじめるそうですが、2000人枠しかない上に学内非常勤契約なら従来のTAと大して変わらないんじゃ?由緒正しき「奨学金」は日本の公機関からは出ないのはなぜでしょう?

博士課程の学生がする研究に対して年180万円程度の「給与」を支払う制度を創設するため、文部科学省は新年度の概算要求に約66億円を盛り込むことを決めた。職業意識をもって研究に専念してもらう狙いがあり、2千人程度の枠を見込んでいる。

 大学に博士課程の学生を対象にした「特別研究アシスタント」のポストを設け、公募や選抜で選ばれた学生と大学が雇用関係を結び、生活を支えるための実質的な給与を支払う。来年度にポストを設ける大学を募り、まず5年間にわたり支援する。