荒れる秋場所、になるかも

 日本相撲協会は1日、両国国技館で13日に初日を迎える秋場所で、力士が新型インフルエンザに感染して休場した場合も救済措置は取らないことを決めた。


 休場は黒星と同じ扱いで、負け越せば番付が下がる。このため十両以上の力士による力士会は同日「感染拡大を防ぐために、安心して休める体制にしてほしい」などと要望したが、相撲協会は「自己管理を徹底してほしい」と突っぱねた。

 東北・北海道などを回った8月の夏巡業では、新型インフルエンザの感染報告が相次いだが、相撲協会は感染の疑いがある力士も同行させるなど、力士には予防対策に不満があった。相撲診療所の検査でも約20人の感染が判明した。

 力士会では「休めば番付が下がるから熱があっても出場する」「力水のひしゃくから感染するのでは」などの声も出たが、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「対応は変わらない」と明言。伊勢ノ海事業部長(元関脇藤ノ川)は「体調が悪ければ病院で早期治療をしてほしい」と語った。

失望したぞ>武蔵川理事長。本場所中は、力士は38℃を越す高熱が出ても黒星を避けるために強行出場するのに・・・新型インフルに対する救済処置がなかったら、力士は出場しつづけるしかないじゃないか。感染力が強い新型インフルは、自己管理で避けられるレベルじゃないし、本場所中は大勢の観客が殺到するんだからウィルスが蔓延することも想定しないと。溜席に感染者がいたら、審判席の親方衆も発症すると思うけど?「いや、それでも救済措置をとると来場所の番付編成が大変になるし」って言い張るんなら、せめて観客は入れないようにするんだね。
正直、安心して休めるのは角番じゃない大関横綱ぐらいなもんだと思うけど、相撲診療所の専属医師はどう対処するんだろうか。先が思いやられます。
【追記】
相撲診療所は現時点での力士の新型インフル感染状況を把握しておらず、やっと調査表を配布したところだそうです。秋場所初日までに回収するって、遅すぎっ。
新型インフル感染の力士数、相撲協会が調査開始
相撲診療所の吉田博之所長は「公傷制度(現在は廃止)のような扱いを再検討する必要があるかも」と事前にコメントしてたし、ドルジも力士会会長として協会に訴えて*1はいたそうなんですが。親方衆のどすこい根性論は変わりませでしたか。
こうなると場所前に新型インフルを済ませといた力士が有利だろうなぁ・・・把瑠都岩木山十両だと光龍あたりが完治してるっぽい。

*1:巡業の移動バスは感染者と同乗ってひどすぎ