研究資金のパラダイムシフト

現在、政府の行政刷新会議は「事業仕分け」を行っており、文部科学省関係の事業についても以下の表のとおり対象となっております。

 この事業仕分けを契機として、多くの国民の皆様の声を予算編成に生かしていく観点から、今回行政刷新会議事業仕分けの対象となった事業について、広く国民の皆様からご意見を募集いたします。予算編成にいたる12月15日までに下記のアドレスまでメールにてお送りください(様式自由、必ず「件名(タイトル)」に事業番号、事業名を記入してください。)。

おぉ文科省よ、こんな後手後手とは情けない。事業仕分けが終わってから「多くの国民の皆様の声」を広く募集しても手遅れなのではないか? 切迫して早急にすべきなのは、仕分け側の視点を読み直した上でリベンジすることなんじゃないだろうか。
今回の事業仕分けの報道や周辺のブログ・はてブコメントを見てボンヤリと感じたのは、今まで既得権で研究予算が降ってきたのを、パワー研究者が寄ってたかって切り分けラボを潤すのが当たり前になりすぎていたのではないでしょうか。自分も研究者を目指してポスドクに進むべきか否かを迷ってたときに「自分で予算をゲットできるのか」を自問していたので同類ですが、まさか科研費まで霧散するとは思いもしませんでした*1事業仕分けの動画や音声は視聴しておりませんが、うまくプレゼンしたら勝算はあったっぽいので本当に残念です。アカデミアから一線引いた身で恐縮ですが、日本の基礎研究は実績も能力も十分にあると信じてます。ここで起死回生の意見書を出して、優れた研究者が安心して研究に邁進できる環境を確保してほしい。

*1:世界恐慌政権交代で縮小される可能性が大だ、とは考えました