中国様の科学活動

Two new journals copy the old : Nature News
また今週号のNatureから。科学業界にも中国の風が押し寄せているようです。2009年に中国で設立された雑誌社 Scientific Research Publishing が発表した2つの科学雑誌が、他の雑誌の論文を無断掲載したり、編集委員として分野外の研究者を許可なく紹介しているそうです。何だかなー。
Publish or perish in China : Nature News
もう1つは、中国での研究状況についてのレポート。研究成果を出すべし、というプレッシャーは万国共通なれど、中国様にかかると結果に対する努力の向きが違うようで。


However, several sources revealed to Nature that roughly one-third of more than 6,000 surveyed across six top institutions admitted to plagiarism, falsification or fabrication. Many blamed the culture of jigong jinli - seeking quick success and short-term gain - as the top reason for such practices, says Zeng Guopin, director of the Institute of Science Technology and Society at Tsinghua University in Beijing who was involved in running the survey.
なんと中国トップ6の研究機関で、三分の一以上が盗作、改ざん、偽造を認めているそうです。これはひどい。当人たちは中国のjigong jinli(急功近利的文化)のせいだと分析しているそうですが、それなら中国は科学研究に全く向いてないってことになります。それと、研究機関のトップが科学的素地のない役人で、何も分からないまま研究の質より論文数を要求するのも原因の1つだとか。それはまぁ日本も同じわけですが…
この2つの記事がNatureに揃って載っている、というのが、中国様的研究文化に対する世界の答えなのかもしれません。