それでも不在は大きい


 14日目と千秋楽はチケットがすべて売り切れる「札止め」状態。15日間合計の有料入場者総数は、速報値で8万8729人。合計定員10万7465人の82.6%にあたる。朝青龍が皆勤した昨年春場所(8万9566人)と比べても1%減と、ほぼ横ばいだった。客席がほぼ満員になる大入りの日数は前年の春場所より1日減の8日間だったが、懸賞の総数(988本)は昨年より70本も多かった。

 一方、テレビの視聴率。放送の時間数が違う日もあって単純比較はしにくいが、主に幕内後半戦に当たる時間帯の平均世帯視聴率(関東地区)は、9日目まではほぼ連日、昨年の方が高かった。でも、場所が佳境に入る10日目以降は昨年の数字に対して「3勝3敗」と盛り返している。 (中略)
原田教授は今回の場所が、昨年の6場所で最多の9度の大入りを出すなど相撲人気が根強い大阪での開催だったことを留意点に挙げる。

 「(チケット販売の苦戦の度合いが)一番大きい11月の九州場所を含め、1年を通して見ないと結論はすぐに出せない」と慎重だ。

大阪場所の盛り上がりから半月が経って、観客動員数が発表されました。朝青龍の突然の引退で白鵬が一人横綱となり、場所の初盤はお通夜みたいな雰囲気でした。しかし大関取りがかかった把瑠都の頑張りで何とか盛り返し、優勝争いが終盤までもつれたのが良い結果を生み出したようです。とはいえ、千秋楽の結び2番を見た相撲ファンとしては「今の把瑠都朝青龍が当たってたらどうなってただろう?」とか「ここにドルジがいたら三つ巴で面白かっただろうなぁ」など空想せざるをえませんでした。ほんと、勿体ないことしたよな、相撲協会も。
大阪場所は「タニマチ」発祥の土地ですし、元より観客動員成績は良いです。今後把瑠都が綱取りってことになれば、他の地方場所も同様に盛り上がる可能性はあります。しかし…九州場所は無理だろ>原田教授。魁皇が突然10歳若返って優勝争いに絡むんならともかくw