新型インフルエンザに対する一般人の反応(米国)

The Public's Response to the 2009 H1N1 Influenza Pandemic. Gillian K. SteelFisher GK, Blendon RJ, Bekheit MM, and Lubell K. New England Journal of Medicine. Epub online May 19, 2010.
昨年発生した新型インフルエンザに対して、米国民がどう反応したのかNEJMにレポートが出ています。CNNを始めとするメディアが主導したアンケートと、ハーバード大など大学主導のアンケート結果を併せて集計したものです。
それに寄ると、新型インフルエンザが発生した4月から6月まで、アメリカの一般市民も割と気を使った生活を送っていたようです。それでも手洗い励行が60〜70%・・・アメリカ人、手洗えよ。それにメキシコ料理屋を避けた人が17%って、これは風評被害か人種差別か、微妙なところです。マスク着用が8%だけってことも含めて、微妙に残念な数字が並んでいます。
他方で、新型インフルエンザワクチンを受けない理由は、日本に比べて妥当だと感じました。ワクチンを承認が他の薬剤に比べて早すぎるとか、副作用が心配だとか、罹っても重症化しないんじゃないか、等。日本のワクチン騒動に比べたら遥かにマシです。この辺は不必要に不安を煽らないマスコミのおかげなのかもしれませんが。日本で同様の調査をしたら、どんな結果が出るか興味ありますね。多国間のアンケート結果と実際の新型インフルエンザ被害数の比較なんて面白そうだ。