受動喫煙で精神的に病む

受動喫煙は心理的苦痛,精神疾患の発症リスク上昇に関与/英の横断・縦断研究
ロンドン大学の横断・縦断研究で、精神疾患歴のない非喫煙者5500人と喫煙者2500人を6年間追跡調査した結果がArch Gen Psychiatry オンライン版に出たそうです。受動喫煙あり:なしの非喫煙者における心理的苦痛*1のオッズ比は1.49(95%CI 1.13〜1.97)、6年間追跡による精神科入院の多変量補正ハザード比は2.84(95%CI 1.07〜7.59)と衝撃的な結果が出ました。受動喫煙あり:なしの喫煙者における同ハザード比は3.74(95%CI 1.55〜8.98)だそうですから、煙草を吸う吸わないに関わらず、受動喫煙は精神的にも悪いということが関連付けられたわけです。
実際、過去の動物実験においてたばこが陰性感情を引き起こすことは報告されていたそうなので、既知の研究者からすると「何を今さら」なんでしょうが・・・ ここまでハッキリ出てきたら、そろそろ煙が出るタバコは法的に規制すべきでは?

*1:ただ単に悪臭との関連を調べたのではなく、唾液中ニコチン濃度を計測したとのこと