今、そこにある危機

相撲協会という団体の存続はともかく、まず直近の名古屋場所がピンチです。

 約1時間15分の緊急理事会を終えて会見場に勢ぞろいした相撲協会執行部6人は神妙な表情で頭を下げた。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「このたびの不祥事で多くのファンの皆さまに多大なご迷惑をおかけしました」と陳謝した。(中略)

 捜査は迅速に進むことが予想され、暴力団との関係など重大な事実が判明した力士は出場停止などの処分を受ける可能性がある。02年名古屋場所では史上最多16人の休場者を出したことがあるが、ある中堅親方は「仮に20人の関取が休場したら興行的には苦しい。世間的にも開催できない状況にも追い込まれかねない」と危機感を強める。

「仮に関取が20人休場したら」と話す時点で、今回の野球賭博関係者の大多数が関取だったと自白しているも同然です。まぁ少し考えれば、十両より下の力士は収入が少ないですから、大々的に野球賭博に手を染められるのは関取であることは自明でした。幕内48人+十両28人=70人中の20人が休場したら、日々の割りを決める取組編成会議を開く審判部は大困りでしょう。通常時は幕内休場者分は十両から、十両休場者分は幕下から繰り上げて割りを組んでいくのに、初日から千秋楽までずーっと下位者20人を組むのは・・・ちょっと無理だろう。
ファン側としても、こんな状態で相撲観戦を楽しむ気にはなれない*1し、もう名古屋場所自体を取りやめてチャリティ活動でもしたらいいんじゃないだろうか。口蹄疫で苦しんでる現場に力士が穴を掘りに行くとか、力仕事を必要としている場所にボランティア活動するのがいいと思う。とにかく何かしないと相撲自体が日本国民から受け入れられなくなるぞ。

*1:名古屋場所のチケット買ってたら、金返せって騒いでたと思う