NHKの決断の余波

名古屋場所の生中継をNHKがしない、けど18時過ぎからダイジェストをやるという玉虫色の判断から一夜。相撲ファンとしては悲しいですが、深夜2時くらいに追いやられていたダイジェストが夕方に見られるのは嬉しいです。
決定まで色んな憶測が飛び交っていました。相撲協会からNHKへ中継自粛を申し入れようとした、という噂は本当だった模様です。正しくは相撲協会じゃなくて年寄会だったそうですが、こういう健全な判断をしようとした動きがあったのは喜ばしいことです。他方で中継中止の決定打は理事長代行に放駒理事を担ぎ出そうとしたことらしいです。相撲協会、自分で自分の首しめてどうすんだよ・・・
NHKが中継をしないということは、当然ながら土俵周りがTVに映る時間が短くなるってことです。懸賞や広告は激減するのも仕方ない。しかし着物広告を出していや7社全部が取りやめ、というニュースには暗澹たる気持ちになりました。小さいときは、呼び出しは「なとり」って役職だと思ってたくらいなのに・・・立呼び出しの秀男さんは「もし広告が無くなったら、各自の私物の無地の着物や、浴衣を着る予定」とコメントしたそうです。長い呼び出し人生で、広告入り着物じゃなく私服で土俵に立つことがあるなんて想像だにしなかったでしょう。今回のスキャンダルで一番辛いのは、やっぱり地道に相撲に関わっている関係者ですね。そんな中で、マクドナルドは「広告ではなく応援」と懸賞を続けるというニュースが飛び込んできました。逆風の中で場所を開催する相撲人たちを応援する、そんなマクドナルドは格好いいぞ。
【追記】
名古屋場所での外部からの表彰、すべて辞退 相撲協会
これはまた思い切った判断ですね・・・せめてこれが、NHKの中継中止の発表前だったら。そしたら世間の心象も違ってたかも、と思うと、判断の遅さが残念でなりません。
天皇賜杯に関しても、官房長官「直接連絡があったわけではないが、多分すべての表彰を辞退することになるのではないかと述べたそうですが・・・いや、それは逆に宮内庁なりに直接連絡しないと失礼にあたるだろ。