愛しさと 収入と 男らしさと


稼ぎが妻よりも少ない夫は浮気しやすいとする研究結果が16日、アメリ社会学会(American Sociological Association)の年次大会で発表された。

 米コーネル大(Cornell University)の博士課程に在籍するクリスティン・マンチ(Christin Munsch)氏は、結婚またはパートナーとの同居歴が1年以上の男性1024人、女性1559人のデータを分析した。

 その結果、稼ぎがパートナーより少ない男性では、そうでない男性よりも浮気率が高く、ヒスパニック系の男性ではこの傾向が特に強かった。

 マンチ氏は、男性にとって「一家の稼ぎ手」は男性のステータスであり、それが危うくなった時に「浮気」という手段で男性としてのアイデンティティーを回復しようとしているのではないかと見ている。ヒスパニック系で顕著な理由としては、ヒスパニック社会では「稼ぎ手」であることが男らしさの決定要因と見なされているためと考えている。

アメリカでの研究発表なのでオリジナル論文は当たれませんでしたが、ビジネスウィークに掲載されてた詳細記事なら読めます。それによると、研究発表者のMunschさんは、男友達が浮気した動機として「彼女の方が稼ぎが良くて、友達も多い。俺は彼女と付き合うために引越しまでして惨めな気分だったんだ」と話したのを聞いて、今回の研究を思いついたそうです。この動機を極端に煮詰めると処女厨になるような。
少し前に出てた夫のお給料が下がってからのギクシャク感といい、この研究結果といい、『男性の「下方婚」、女性の「上方婚」志向』というのは実に根深い。この価値観が結婚のハードルを高くし非婚化の原因になっている、という記事がありましたが、日本だけでなくラテン系男性も同様の価値観に囚われてるとなると、文化の変容を起こさないと非婚化は改善されないかもしれません。逆にフィリピンなんかは、女性が稼いで男性はヒモ化してるって話を聞いたことがありますから、稼ぎのいい女性と結婚するのがステータスになればいいんじゃないか?