NASAによる「宇宙生物学上の発見」


 猛毒のヒ素を「食べる」細菌を、米航空宇宙局(NASA)などの研究グループが見つけた。(中略)

 この細菌「GFAJ―1」株は、天然のヒ素を多く含む米カリフォルニア州の塩湖「モノ湖」の堆積(たいせき)物から見つかった。研究室で培養して調べたところ、リンの代わりにヒ素代謝に使い、増殖していた。リンは、炭素などほかの5元素とともに、生命体が核酸(DNAやリボ核酸)やたんぱく質などを作るのに必要な元素だ。ヒ素とリンは化学的な性質が似ている。

 これまで、永久凍土や深海の熱水の中など「極限環境」で生きる微生物は複数見つかっているが、こうした性質はもっていなかった。

オリジナル論文→A Bacterium That Can Grow by Using Arsenic Instead of Phosphorus. Wolfe-Simon F, et al. Science. Epub online 2 December 2010.
リンの変わりにヒ素代謝に使うということは、ATPのPhosphateがヒ素になるってことでしょうか。ちょっとオリジナル論文に目を通してみましょう。しかし・・・ヒ素を「食べる」ってのとは少し違うように思えますし、「宇宙生物学上の発見について」って会見は、どう見ても大風呂敷すぎるでしょう。NASAもアオリ体質になってきたのか?