朝日新聞の泥仕合


 東大医科学研究所(医科研)で開発したがんペプチドワクチン臨床試験をめぐる朝日新聞の報道で名誉を棄損されたとして、医科研の中村祐輔教授と、医科研発の創薬ベンチャー企業オンコセラピー・サイエンス社」(川崎市、角田卓也社長)は12月8日、朝日新聞社と記事を執筆した論説委員編集委員に合わせて2億円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。(中略)
朝日新聞「『記事捏造(ねつぞう)』は名誉棄損」
 一方、朝日新聞社は、記事について「捏造と考えられる」などと批判している医師らの団体に対し、「新聞社に対する極めて重大な名誉棄損行為」として、ブログからの削除などを求める申し入れ書を6日付で送付した。
 申し入れ書は、がんペプチドワクチン臨床試験を実施する大学病院などで構成する「キャプティベーションネットワーク臨床共同研究施設の代表世話人」など4か所に送付。同社ホームページで公開している。
朝日新聞が10月15・16日に出した記事が、ついに訴訟問題に発展しました。この問題に関しては、東大医科研・中村教授・オンコセラピー社はもちろん、各がん学会や患者会朝日新聞に対し抗議を出しています。それに対して朝日新聞は「確かな取材に基づいています」というコメントを繰り返すだけですが・・・さて裁判で経緯が明らかになるのでしょうか。
なお、中村教授は勝訴した際には、賠償金2億円は寄付するとか。普通のラボだったら喉から手が出るほど欲しい研究費のはずなのに、さすが日本一研究費をゲットしてる先生は太っ腹です。