大相撲を支える人たちの昇給


日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は4日、9年間据え置かれていた協会員の給与を引き上げることを明らかにした。行司、呼び出しら裏方と事務職員を含む約200人が対象で昇給率は平均2.7%。親方、力士は据え置く。親方は80万8千円、関取は103万6千円以上の月給があるのに対し、裏方は30代後半でも手取り月17万円程度。放駒理事長は「昨年の協会(の収支)の実績では上げる状況ではないが、9年間全く上がっていなかったのも異常。これでやる気を起こしてもらいたい、と決めた」と説明した。
30代後半の月手取りが17万円というのは、薄給の部類でしょう。厚生年金、健康保険、雇用保険込みで、かつ扶養家族が1人いるとして額面月収を逆算すると、196,129円です。年間賞与が4か月分と好意的に考えても、3138,064円・・・30代後半(35歳〜39歳)の平均年収が447万円だそうですから、70%程度しかありません。9年前の水準でも少なめだと思うのですが・・・その間ずーっと据え置いた結果、次世代の大相撲を支える裏方衆が薄給を理由に転職せざるをえなかったとすると、実にもったいないです。