遺伝子型が友達を選ぶ・・・かもしれない


友人と共有しがちな遺伝子型や逆に共有しにくい遺伝子型があることを示唆した研究成果が発表されました。

特定のDRD2遺伝子型を有している人はそれと同じ遺伝子型を有している人と友達になる傾向がありました。

一方、特定のCYP2A6遺伝子型を有している人はその遺伝子型を有していない人と友達になる傾向がありました。

オリジナル論文→Correlated genotypes in friendship networks. Fowlera JH, Settleb JE, and Christakisc NA. Proceedings of the National Academy of Sciences. Epub January 18, 201.
BBCの記事を読んでから気になっていた論文が、日本語メディアでも紹介されてました。誰と仲良くなるかが遺伝子型によって左右されている可能性があるそうです。この研究ではヒトの社交性に影響があるとされる6遺伝子の型と、友人関係の共通性を調べています。それによるとDRD2遺伝子の型が同じ人たちは友だちである場合が多く、反対にCYP2A6遺伝子の型が異なる人たちが友だちの傾向が大きかったとか。
この結果が何を意味するのか、いくつかの捉え方があります。DRD2遺伝子はアルコール依存症関連と言われているので、酒が好きな人たちは自然と仲良くなりやすいですよね。CYP2A6遺伝子に関してハッキリしたことは判明してません。著者のFowler博士は「初対面で気があいそうだと感じる背景に遺伝子型が関係してるのかもしれない」とコメントしていますし、その可能性は極めて高そうです。GWASで似たような研究をしてもらえないだろうか。