5つ子の魂百まで


ニュージーランドのおよそ1000人を出生から32年間追跡調査したところ、自制心が強い小児は健康で金に困らず事件とは無縁の大人になる確率が高いという結果が得られました。
オリジナル論文→A gradient of childhood self-control predicts health, wealth, and public safety. Moffitt TE, et al. Proceedings of the National Academy of Sciences. Epub online January 24, 2011
目先の欲に囚われない自制心は、確かに成功の鍵の一つです。しかし、この研究では、就学前(5歳時)の自制心が、成人してからの成功と大いに関連しているとしています。論文内の例を引用すると

幼児期の自制心が上位20%のグループと、下位20%のグループを比較すると、大人になったときのプロファイルは以下のとおり。

  • 複数の健康問題を抱えている割合が、11%と27%
  • 複数の薬物依存を持っている割合が、3%と10%
  • 年収NZ$20,000(×63.48円=1,269,600円)以下の割合が、10%と32%
  • 片親で子育てする割合が、26%と58%
  • 犯罪歴アリの割合が、13%と43%