一般日本人が大相撲に期待するもの


 読売新聞社のスポーツに関する全国世論調査(面接方式)で、不祥事が相次ぐ大相撲について聞いたところ、日本相撲協会の体質改善に向けた取り組みが、成果を上げられると思う人は35%にとどまり、「そうは思わない」が57%に上った。

 調査は八百長問題が持ち上がる前の1月29〜30日に実施したが、体質改善に否定的な見方が多数を占め、角界に向けられる世論の視線はさらに厳しさを増しそうだ。

 今の大相撲に望むこと(複数回答)は「日本人力士が活躍する」64%が最も多かった。ただ、これに続くのは「暴力団の排除などで体質を改善する」40%、「力士の品位を向上させる」36%で、角界正常化への注文が目立った。「指導者のレベルを向上させる」も31%あった。

今回の八百長問題と、それに続く本場所・巡業中止は、相撲ファンには厳しすぎるものがあります。去年の今頃は元・朝青龍の突然の引退騒動で憤りを感じていましたが、今回はその気力すらありません・・・いつ立ち直れるんだろうか。
それはさておき、上の読売新聞の記事では、八百長問題の前のアンケートなのに過半数が「相撲協会の体質改善は難しい」と答えたとか。同時に答えた「今の大相撲に望むこと」には、2/3が「日本人力士の活躍」と答えたそうですから、理解に苦しみます。戦後の名横綱(日本人ばっかり)ですら、拳銃を密輸したり、本場所サボってサーフィンしてましたが・・・ 今回の八百長問題だって、野球賭博に手を染めた力士だって、時津風部屋の暴行殺人事件の加害者・被害者だって、ほとんど全員日本人ですよ。大相撲の清浄化を望むなら、日本人以外の真面目で有望な若者も受け入れたほうがプラスのはずです。
まぁ読売新聞の面接世論調査に答える層といえば、年齢・社会背景もかなり偏っているとは思います。自分の親世代の人と八百長問題について世間話をしてて「昔の千代の富士は格好良かった。ああいう日本人力士が出ないと」と言ってました。そこで「千代の富士といえば注射*1の名手でしたよね〜。それに、今みたいにマスコミが相撲界を叩いてばっかりいたら、運動神経がいい若者はドンドン角界を敬遠しますすよ」って返したら、「そりゃそうだな」と納得されたりw古き良き相撲を期待する人たちが現代の大相撲をバッシングしているようですが、叩きまくったら何が起こるのか、想像できてないように思えてなりません。

*1:八百長の隠語