不況と鬱と生活保護受給増加


男性の自尊心の基盤の脆弱化により、うつ病男性が増えうると指摘する報告が発表されました。

女性の大学への進学率が高くなるにつれて稼ぎ頭が女性という家庭が今後増加します。男性が稼ぎ頭の地位を失うことはうつや家庭不和と関連します。

21世紀の西欧の男性-特に低学歴の男性-の前途は多難であり、経済/社会的変化は男性の精神衛生に大きな影響を及ぼすと著者は言っています。
 
社会の変化に対応して楽しく生きようと思うなら、状況に応じて自尊心の基盤を軽々と移動できる、すなわち状況に応じて自尊心の基盤を容易に見出しうる柔軟性を男性は持つ必要があるかもしれません。

オリジナル論文→Will current socioeconomic trends produce a depressing future for men? Dunlop BW, and Mletzko Tanja. The British Journal of Psychiatry. 2011.198: 167-168
不況で雇用情勢が悪化すると、力仕事などの単純労働から職が失われやすく、低学歴男性が家庭の稼ぎ頭ではなくなるケースが増えつつあります。それに伴い、欧米型の男性の自尊心が失われ、男性におけるうつ病が増える可能性が高い、という記事が、The British Journal of Psychiatryに掲載されました。失業しても養ってくれる奥さんがいるんなら喜んで専業主夫になる!というのであれば、うつ病も発症しないかもしれませんが。
この論文に微妙に関連するのが生活保護受給 200万人超へというニュースです。特に失業による新たな生活保護受給が増えているとか。失業するってことは、収入と同時に存在意義や生きがいを失うってことですから、うつ病から無敵の人に移行する人が多くなっても不思議じゃありません。いつまでも携帯カンニングなんかに振り回されてる場合じゃないですよ>マスゴミ