「抜本的な解決策」とは


 細川律夫厚生労働相片山善博総務相は6日、年金の手続き忘れで保険料が未納になっている主婦の救済措置について枝野幸男官房長官首相官邸で協議した。今後は法改正を視野に、厚労省の救済策を抜本的に見直す方針を確認した。(中略)

 政府は(1)時限措置として未納分の保険料を2年以上過去にさかのぼって支払えるようにする(2)未納期間を年金に入っていた期間と見なし、支払っていない分は減額して支給する――案を軸に救済案を検討している。

主婦の国民年金への切り替え忘れ問題、ようやく国会で本格的に取り上げられ、政府も対策に乗り出しました。もちろん、当初の「2年前までさかのぼって支払えば、全期間救済」という馬鹿げた救済策はお蔵入りです。良かった。今のところ政府が打ち出している新たな救済案は、(1)(2)とも主婦優遇に変わりはありませんが、該当者は百万人ともいわれており、その規模の老人主婦層を無年金にするわけにはいかないですから。いや、いっそのこと、これを機会に現行の年金システムを一度破綻させるという手もあるか。もう生活保護と合わせてベーシックインカムにしたら?