iPS細胞の存在意義が


 研究チームは、マウスの胎児の線維芽細胞から作ったiPS細胞を、まったく同じ遺伝情報になるよう操作したマウスの背中に皮下注射した。遺伝情報が同じなら体が「異物」とみなして免疫拒絶反応を起こすことはないはずだ。ところが、実験では移植した複数のマウスで拒絶反応が起きたという。

 iPS細胞の分析では免疫反応に関係する遺伝子が作製の過程で活性化された可能性があるという。

カルフォルニア大の研究結果として、14日付Natureに発表されるとのこと。恐らく↓コレかなぁと思うんですが、自宅なものでアブストすら読めないので確証がありません。もしiPS細胞の自家移植で拒否反応が起こるとなると、iPS細胞研究の意義自体が揺らぎます。早く原因を究明して、対策を講じないと・・・
Immunogenicity of induced pluripotent stem cells. Zhao T, Zhang Z, Rong Z, and Xu Y. Nature. Epub online 13 May 2011.
それにしてもこの論文、カルフォルニア大発とはいえ著者が全て中国名ですよ。なんか時代の推移を感じました。