送り火、瞑想を続ける

被災松、一転受け入れ 京都市、新たに500本取り寄せ
さすがに千件越しの非難に耐えかねたのか、京都市から送り火保存会に受け入れを申請したそうです。先ほどのNHKニュースでは「大文字を除く4山*1で受け入れの回答」があったとのこと。左大文字も世間の空気に屈すると思われます。
新しい松を受け入れるなら、最初から被災者へのメッセージが書かれた松を燃やせばよかったのに、というツッコミを入れたくなります。しかし、京都人としては違うでしょう。当初は「訳わからんうちに他所さんの松を燃やされそうになった」のです。それが全国ニュースになり、京都市長から申請があったので「まぁ事前のスジは通してないけど」と空気を飲んだと思われます。あとは「ウチらのご先祖さんの魂を送るのに、なんで他所さんへのメッセージを書いた松を燃やさなあかんのや」ってのもあるでしょう。お盆なら、震災の犠牲者の魂は、被災地のそれぞれのご家族の元に帰ってるはずですからね。発案者の多い他の人も、被災地の方々も、五山送り火が「京都の先祖の魂を見送るお盆の送り火」ということを、把握してなかったのがゴタゴタの種でした。

*1:妙法、舟形、右大文字、鳥居