大阪ビデオ店放火事件で新事実

 大阪市浪速区の個室ビデオ店「試写室キャッツなんば店」の放火事件で、殺人容疑などで逮捕された無職、小川和弘容疑者(46)が事件の半日前、奈良県内の宗教施設で南米原産の植物を煮出し、幻覚作用をもたらすお茶を飲んでいたことが14日、わかった。同行した男性は「頭がぼーっとして幻覚をみた」と証言。小川容疑者も服用直後に涙を流したり、叫んだりしたが、施設を離れるときには元の落ち着いた状態に戻っていたという。

 小川容疑者が飲んだのは、ブラジル発祥の宗教「サント・ダイミ教」の儀式に用いられる「ダイミ茶」で、幻覚作用の持続時間は約2〜6時間とされる。(中略)

 宗教関係者は産経新聞の取材に「幸せな気分になった後、大阪のどろどろしたところへ行って精神的にがくっときたのではないか。小川容疑者が帰るときにはちゃんと効果は冷めていた」と話している。

大阪難波のビデオ店放火事件で、小川容疑者は犯行の半日前に宗教施設で「ダイミ茶」を飲んでいたそうです。ダイミ茶は「アヤワスカ」という植物が主成分で、これは国際的にスケジュールI薬物に指定され、あらゆる所持、使用が禁止されている。日本においても、麻薬及び向精神薬取締法において規制されているものなのですが、ダイミ茶は日本ではほぼ野放し状態だとか。宗教関係者の「帰るときにはちゃんと効果は冷めていた」ってコメントが怖すぎるんですけど・・・

誰か止めてやれよ

研究グループによると7人に1人は遺伝的に生まれながらにして禿げる運命にあるとしおり、X染色体の染色体番号20に遺伝的変移のリスクがある場合、その人が禿げる可能性はそうでない場合の7倍にも達すると述べている。

をい、「X染色体の染色体番号20」って何だよw>Technobahnの中の人。昨日エントリ書いたけど、オリジナル論文のタイトルはMale-pattern baldness susceptibility locus at 20p11だ。20番染色体短腕。X染色体じゃない。念のために論文をもう一回読んでみたけど、X染色体云々やら禿げる可能性の話は書いてないんだよな〜。恐らく海外メディアが間違ったこと書いたのを鵜呑みにして翻訳したのか、誤訳したのか。
はてブホットエントリ入りしてるものの、勘違いしてる人はいてもツッコむ奴はいない・・・はてなは理系に強いんじゃなかったのか〜
【追記】
83人目にしてようやく!id:mobanamaさん、ありがとうございました。それ以前に読んで母方だけのハゲっぷりを心配した人たち、徒労ご苦労さんでした。

経団連の移民政策

EU労働法政策雑記帳: 日本経団連の「日本的移民政策」
EU労働法政策雑記帳: 賢者は他人の経験に学ぶ
経団連による移民政策と、EUで先行している移民政策の実態について、非常によくまとまっていて判りやすいエントリです。経団連は「生産年齢人口のピーク(1995年)を維持するためには、単純計算で2030年までに約1,800万人(年平均50万人程度)もの外国人を受け入れる必要が生じるとしている」そうです。まずこの人数だけでドッヒャ〜となってしまいます。今年8月の完全失業率は4.2%、完全失業者数は272万人もいるのに、この上で毎年50万人の外国人を受け入れる必然性がどこにあるのか。アメリカ人と話したとき移民について同様の話が出たんですが、「アメリカ人がやりたがらない仕事を不法移民がやる。でもそれを咎めると自分達が食べるフルーツの値段が2〜3倍に上がるから誰も指摘しない。必要悪さ」と言っていました。日本人が寄り付かないほど劣悪な労働環境に外国人を入れると、そんな捻じれを日本にも生み出しかねません。まず単純労働でも日本人が就労するような勤務条件にしないと。
そもそも、外国人労働者の老後と子どもの社会的保障をする覚悟があるんでしょうか。 「EU労働法政策〜」の方で、既に外国人労働を受け入れて苦労しているドイツ等の取り組みが紹介されていますが、日本人の年金すら怪しい現状でプラスαの不安材料を抱える国力はないでしょう。
【追記】
前述のEU労働法政策雑記帳から興味深いコラムにたどり着きました。超エリートである現役コンサルの日雇い派遣体験記。深いです。正直ヒトゴトじゃないんだよな〜。ノーベル化学賞のネタであるGFPタンパク質の遺伝子を見つけたPrasher博士は、今はバス運転手をやってるって言うじゃないか。自分は何になるのか不安で仕方ない。
日雇い派遣体験記(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) −日雇い派遣現場で感じたこと−

金を出さずに欲を出すな

 文部科学省は15日、ノーベル物理学賞受賞が決まった南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(87)=米国籍=を、白書などに掲載する国別受賞者数に、米国人として数えることを明らかにした。一方、受賞対象の業績を挙げたのは日本国籍時代で、今年の日本人受賞者は「4人」との見解だ。外国籍の日本出身者が受賞する初のケースで、文科省の「苦肉の策」となったが、ボーダーレス化する科学の世界では今後も同様の悩みが起こりそうだ。(中略)
 文科省は「現在の国籍上、日本国民とはいえない。だが、業績を挙げた時点の国籍は日本だ。心情的にも日本人としてお祝いしたい」と説明し、日本人受賞者の業績紹介などで南部氏も加える。

今年のノーベル物理学賞の受賞者で文科省の見苦しいまでの欲深さが明らかになりました。南部先生は米国人であることはノーベル財団の発表で明確なのに、「苦肉の策」とは片腹痛い。日本国内の研究環境を整備しなかったのは文科省が最大の責任者なのにね。頭脳流出を止めなかったのにノーベル賞受賞者のカウントが自国に足されないのがそんなに悔しいだったら、今からでも遅くないから次世代の国内研究者をきちんとサポートしなさい。まずはポスドク問題から解決だ。

その妥当な判断を蒟蒻畑にも

兵庫県で今年8月、入浴補助いすが湯を張った浴槽内で倒れ、乗っていた生後7カ月の乳児が死亡していたことがわかった。経済産業省が15日発表した。警察が事故原因を調査中だが、同省も製品に問題がないか調べる。この補助いすは本来は洗い場用で、メーカーの取り扱い説明書も浴槽で使わないよう求めていた。メーカーは想定外の使い方による事故のため、今のところリコールをしない方針。経産省もメーカー名を明かしていない。

乳児が死亡する痛ましい事故が起きたものの、想定外の使用中の事故のためメーカー名の公表もしないしリコールもないそうです。この事故とこんにゃくゼリーの誤飲事故と何が違うっていうんだろ・・・マンナンライフは野田大臣に名指しで非難されて社の売り上げの9割を占める主力製品の製造をストップするほどなのにな。