結局シワ寄せが来るのは

 同校は元は男子校だが現在も大半が男子生徒。共学になった02年度まで非常勤講師を雇い、理科の実験室などで家庭基礎を教えていた。03年度以降は家庭基礎を教える教員も置かず、物理の成績を家庭基礎に読み替え、成績をつけてきた。

 履修漏れが公表された27日、3年生には今後、教材ビデオを見ながら自習するなどの方針が伝えられた。他県の進学校に専用の実習室が整備されていることから、同校もようやく実習室を整備することになったが、着工は11月の予定で、実習のめども立たないままだ。男子生徒(18)は「どうせやるのなら自習でなく、ちゃんと実習をしたかった」と話している。

物理の成績を家庭科基礎に置き換えるって、無理にもほどがあると思いますが。それはともかく、高校の履修漏れで色んな反応を読みましたが、結局のところ必須科目を履修できずに損するのは生徒ってのを痛感しました。そりゃ家庭科のビデオを見させられるよりかは、実地で指導してもらった方が将来に役に立つに決まってます。世界史だって地理でお茶を濁されるよりかは、世界四大文明からの流れを一通り頭に入れた方が、長い人生で「あぁ高校の時に聞いたアレか」って思える機会が増えるものです。世界史は確かに「実生活」には役立たないかもしれませんが、そう思えることが人生の豊かさの1つなのではないでしょうか。