大相撲大阪場所 千秋楽

結びの一番、白鵬朝青龍戦に向けて徐々に盛り上がっていきました。○若麒麟琴春日●は2度も物言いがついた珍しい展開。過去には幕下で4度の取り直した一番もあったらしいですが、見てる方は興奮しました。●稀勢の里琴奨菊○は、既に勝ち越しを決めた小結が7勝7敗な西関脇に挑戦した一番。今までも東の小結で勝ち越し続けたのに上の関脇が落ちてこず番付運に泣いた稀勢の里でしたが、今回は直接対決で引き摺り下ろせなかったんだから納得したことでしょう。来場所は頑張れ。その後は東関脇・安馬大関琴光喜が白星を納め、途中休場したカロヤンを抜かした大関〜関脇全員が8勝7敗という美しい星に。みんなで琴光喜の星の整理を真似したのか?と思えるほど綺麗に揃って笑いを誘います。これはひどい
注目の結びの一番は●白鵬朝青龍○。立会い一気に出た白鵬朝青龍が土俵際で小手投げで引っくり返しました。文句なしの完勝で東の横綱の座を奪還したドルジ、おめでとう。
気が早いですが来場所の展望は、大阪場所で2桁勝利を挙げた栃煌山高見盛普天王把瑠都黒海の平幕連中がどこまで引っ掻き回してくれるかに期待しようと思います。不甲斐ない大関・関脇連中が撃退できる地力を発揮してくれれば良し、そうじゃなければ全取っ替えしてほしい。
横綱同士の対決は・・・別にどうでもいいや。しばらくは互いのシーソーゲームが続くでしょうし、今場所みたいに途中で集中力が切れると見てる方が白けるので、終盤まで星を落とさずに千秋楽に全勝対決が見られれば言うことないです。
あとこれは100%個人的な印象なんだけれど、大阪場所では朝青龍の垂幕は複数あっても白鵬のは見なかったような気がします。同様に白鵬が敗れたときに飛んだ座布団は2〜3枚なのに対し、朝青龍に土がついた時は座布団の嵐が吹き荒れましたよね。他にも判断材料はいくつかあるんですが、少なくとも大阪においては話題の中心は終始ドルジだったように思います。白鵬を応援する人も「朝青龍は嫌いだから白鵬に頑張って欲しい」みたいな。白鵬も安定した取り口で横綱としての役目は十分果たしてるのは認めますが、ドルジに匹敵する求心力を持ってほしいです。