フェルマーの最終定理を思い出した

この元警備員のトラットマンさんが数学の天才であることはいうまでもないが、ここまで優秀な数学者でさえ、警備員の仕事しか見つからなかったというイスラエルという国の就職環境とは一体、どういうものなのだろうか?
 幸いにして、トラットマンさんは最近になり、大学の教員として採用されたが、まだ、学会の事情には疎かったらしく、この道色分け問題を証明した世紀の論文に関してもイスラエルのローカルな学術専門誌「Israel Journal of Mathematics」にその他、大勢の論文の一つとしてひっそりと掲載(しかも枚数はたったの9ページ)。そのため、世界の数学界がこの論文に気づくのに時間がかかったという曰く付きのものともなる。
 同僚はちゃんとした学術専門誌に投稿することを薦めたとしているが、トラットマンさんはちゃんとした学術専門誌への投稿の方法さえも判らなかったという。そういうところだけは元警備員然としている。

フェルマーもアマチュア数学者で、本業は裁判官か何かでしたっけ。元警備員の天才数学者ってのは新しい萌え属性かも。特に「ちゃんとした学術専門誌への投稿の方法」が判らないってのがいい。
しかし世の中どこに天才が潜んでるかわからんもんだ。