どちらが合理的か

 新型の豚インフルエンザの感染者が増え、街中のマスク姿が当たり前の光景となりつつある。ここ数日、電車の中や繁華街では、未着用の人は「少数派」だとさえ言える。通勤時のJR大阪駅新大阪駅で、着けている人、着けていない人にそれぞれ聞いた。
 改札口、階段、ホーム、電車内と、とにかくマスク姿が目立つ。見た感じでは、着用者は8割にも上る。 (中略)
「この年で感染したら、命にかかわる」と、大阪市福島区の無職男性(84)は今月初めから、屋外では必ず着用している。「国内で感染者が完全にいなくなるまで外さない」(中略)
一方、着けない人からはこんな声も。

 兵庫県宝塚市のアルバイト男性(23)は「感染を防げるのかどうか」と効用を疑う。帰宅途中の会社員女性(36)は「化粧が崩れるのがイヤ。新型インフルエンザは毒が弱いんでしょ」。会社でも義務づけられておらず、「強毒性になるまで着ける気はない」。

8割は言い過ぎでしょう。どう見積もっても6〜7割じゃ?というツッコミはともかく、この記事に書かれているマスク着用派・未着用派の意見のどちらが冷静で合理的だと思います?「化粧が崩れる」という理由は女性にまかせるとして、「感染者が完全にいなくなるまで〜」というのは強迫観念的でしょう。季節性インフルエンザ流行期にもマスク必須ならともかく、今回の新型インフルエンザは高齢者は感染割合が低いですし、何よりもう感染者はゼロにはならないのでは。滋賀県にも飛び火したようですしね。まぁ個人的信念で一生マスクを着けつづけるなら、マスク業者がさぞ喜ぶとは思います。
未着用者の「感染が防げるのかどうか」という疑問はごもっとも。ウィルス防御専用のマスクを毎回使い捨てにするんならまだしも、今のマスク売り切れ状態だと実効性は低いです。とすると、昨日のレポで映っていた竹酢マスクのような非ウィルス対策用マスクを朝晩使いまわすのが一般的なのでは?でもそれって感染防御の観点からいうと効果低いけどね。それだったらリスクを見極めた上で日々の生活を規則正しく、ストレスを最小限に抑えてガッツリ寝たほうが有効かもしれません。
【追記】
はてブでは案の定なコメントが。いや未感染者がマスクするのは義務じゃないんですが・・・「みんながつけてるのに自分はつけてないから肩身が狭い」って、舞浜周辺でのミッキー耳じゃあるまいしw もうちょっと冷静で合理的な対応をしてほしいんだがマスコミが不安を煽りまくってる日本じゃ仕方ないんだろうか。

神戸市東灘区に住む会社員の女性(44)は20日朝、大阪へ向かう通勤電車で肩身の狭い思いをした。乗客の8割ほどがマスクをしていたのに、自分はしていなかったからだ。「非常識と思われているようで。でも、品切れで手に入らない」。(中略)
滋賀県立大の山田明教授(臨床ウイルス学)の話 マスクは、感染者がせきをしてウイルスを周囲にまき散らすのを防ぐという点で一定の効果がある。外からの感染を防げるかどうかは意見がわかれている。手に入らないからとあわてる必要はない。