あなたは大変なものを取り上げました

 原田課長によると、指導員の欠員があり、一般公募に応募がなかったため、「欠員があるから、応募したらどうか」と原田容疑者に勧めた。選考は書類審査と面接で、いずれも原田課長がかかわっていた。停学の事実は市教委内では伏せていたという。

 市の規定では、臨時職員は大学在学中でも採用でき、停学中などの場合は理由を確認して判断するという。

これは斬新な切り返しですね。この京都教育大の事件については言及しないようにしてたんですが釣られてしまいました。この父親は停学の理由を「大学でのトラブルということだけ聞いていた」そうで、それだったら「家でゴロゴロしてるぐらいだったら父さんのところで働かないか?」という親心、美談ですんだのですが。父親が市教委青少年課長、紹介した勤務場所が学童保育の指導員っていうんだからブラックジョークも真っ青の展開です。退職の理由が「別にやりたいことがある」だったとか、もう現実社会で起こってることだと信じたくありません。
京都教育大の学長は「教育上の配慮」で事件を警察に通報しなかったそうですが、その意図と真逆の結果になってしまいましたね。事件が発覚した時点で迅速に通報してれば、ここまで執拗に報道され続けることもなかったでしょうし、原田容疑者が学童保育の指導員に潜り込むこともなかったでしょう。そして原田家は世帯主が公務員の職を失い、息子は顔も名前も知られた前科者になるわけだ。何より容疑者が更正するチャンスを取り上げてしまったのは、教育者として絶対にやってはいけないことだったと思いました。初動を間違えた影響が大きすぎる。