アメリカで一家心中が増えている?

 一家無理心中を英語でファミリサイド(familicide)という。親が子供を道連れにするというのは家制度のあった儒教文化圏独特の現象だと思っていた。離婚率5割、シングルマザーは当たり前、個人主義アメリカには一家心中は似合わない。そう思っていたのだが違ったようだ。

町山智浩さんのコラム。一家心中は日本的(儒教的)なのでアメリカでは理解されない、という話を聞いていた*1のですが、不況のせいかアメリカでも発生しているそうです。familicideって殺虫剤みたいだな、字面からすると「家族殺し」なんだが・・・と思ってググる大量殺人>家族殺し>一家無理心中というくくりになっているようです。日本語の「心中」にあたる英単語はmurder-suicideっぽい。
んで、本当にアメリカで一家心中が増えているのかというと、Googleニュースから見るにポツポツは起こっているようです。ただ元来は皆無に近い状態だったのが、数件おこっているから注目を集めているようで。
Familicide: Why Parents Kill Kids and Themselves - ABC News
Economy not full cause of baffling 'familicide' cases - USA Today
まぁ確かに連発してるけど日本ほどじゃないという件数。それより「不況のせいで訳わかんない殺人パターンが発生してるけど不気味じゃね?」って印象を受けました。
ところでABCニュースの記事が下敷きになってるんなら参考記事を書いたほうがいいっすよ>町山さん

*1:アメリカで一家心中の話をしても「恐ろしい身勝手な殺人事件」としか理解してもらえず、日本人が抱いている「もう現世ではどうしようもないから一緒に逝こう」というもののあはれ感は説明しきれなかった経験あり