自分の肝細胞で角膜再生

目の見えない患者さん3人が幹細胞をコンタクトレンズに培養して装着したら、1ヶ月も経たないうちに視力が回復したそうですよ? ニューサウスウェールズ大学(UNSW)の幹細胞研究者Nick Di Girolamo博士率いるPrince of Wales病院(POWH)研究チームが5月28日『Transplantation』ジャーナルに発表した研究報告です。(中略)
コンタクトに幹細胞を植え付けるという突飛なアイディアは、報告書を共同でまとめたMinas Coroneo医師の「角膜(目の正面)からとった幹細胞はコンタクトレンズにくっつく」という観察からヒントを得たものだとDi Girolamo博士は話してます。

「患者さんにとってもシンプルで簡単だし、高価な設備も不要で単に専門医とセル培養のラボさえあればできる」(Di Girolamo博士)と、チームは貧しい国々での実践応用にも意欲を示してますよ。

す ば ら し い 。角膜損傷で片目の視力が落ちてる患者さんに
大丈夫なほうの目の角膜から肝細胞を取り出して培養

その培養液をコンタクトレンズにひたす

損傷してるほうの目に装着

視力回復 (゚Д゚)ウマー

動画によると肝細胞を採取するのも2時間ぐらいの日帰り来院で済み、難しい手技や高価な試薬、動物由来の細胞なども一切不要とのことです。自分の片目からとった細胞をもう片方の目の表面に置くだけだから副作用の心配もほぼゼロ。ところで素朴な疑問なんですが、コンタクトレンズって1ヶ月も装着しててもいいもんなんですか?
それはともかく、この技術は皮膚に応用するのも比較的簡単でしょうし、ひょっとしたら歯にも・・・! C4の虫歯も神経ぬかなくてよかった、と希望が持てます。いやー科学って本当にすばらしいですね by 淀川さん