カヤの外で紛糾


 「長い歴史のある横審を無視したのはおかしいんじゃないか。非常に不満」。横審の沢村田之助委員(歌舞伎俳優)が、協会の対応に怒りを示した。
 野球賭博などに端を発する反社会的勢力との一連の問題で、協会は外部有識者による委員会を立ち上げ、事実関係の調査や改革への提言を受け入れる形を整えた。だが、昭和25年設立の“元祖諮問機関”横審の委員は蚊帳の外に置かれた。
 横審は横綱の推薦など横綱に関する案件について協会の諮問に応え、進言するのが役目。とはいえ委員には好角家代表の自負がある。角界の未曾有の危機に、助言を求められなかったことに委員の誇りが傷ついた。
 協会の施策にも異論が相次いだ。野球賭博に絡んで2人が解雇されたことを「当然だと思う」とした鶴田委員長も「天皇賜杯の授与はやめるべきじゃないと思った」という。「大多数の力士は真剣にやっている。(一部の)罪を全員になすりつけるのはおかしい」と自らの見解を示す。
 NHKの名古屋場所生中継中止に関しては、委員である福地茂雄・NHK会長に批判が集中。福地委員は「(中継反対が)圧倒的な視聴者の声。仕方ない」としたが、沢村委員は「それは経営者の考え。日本中が中継を楽しみにしていた。NHKに寄せられた分だけが意見じゃない」と厳しく反論し、生中継の復活を要望した。
せっかくいい事言ってるのに、冒頭のコメントで滅茶苦茶です。横審は「横綱」審議委員会ですからねぇ…いくら好角家代表とはいえ、運営団体である相撲協会の刑事事件までは範疇外でしょう。
ファンのことも考えろ、というなら、数年前の朝青龍叩きを猛省してください。あの辺から相撲全体がマスコミのサンドバッグになったんですから。