半分正論


 神戸市で100歳以上の高齢者105人の所在が確認できていない問題で、全体の半数以上を占める64人が所在不明となっている兵庫区では、敬老祝い金を贈る時に所在確認をするだけで、確認できなければ、その後はずっと不明者として放置していたことがわかった。


 一方、長田区や西区では不明者がゼロで、区によってばらつきが激しいが、所在確認の方法を巡っては、市で統一のルールはなく、各区が独自に実施しているという。(中略)

 兵庫区健康福祉課によると、祝い金は、住民基本台帳で支給対象者を抽出、民生委員が直接出向いて手渡ししている。だが、その時点で確認できない人については、区職員らは継続調査を行わず、課内で「不明者」として引き継いできたとしている。同課は「私たちの職務は高齢者の支援で、行方調査は課の仕事ではない」としている。

う〜ん、神戸といえば震災被害が甚大な場所だから、高齢者の行方不明が他の市町村より多くても仕方がないかと考えてました。しかし、同じ神戸市内でも対応が違って、震災後の火災が著しかった長田区では不明者がゼロ・・・なのに兵庫区では市全体の不明者の半数を占めるとは。これはもう行政の怠慢だと思います。健康福祉課が「私たちの職務は高齢者の支援で、行方調査は課の仕事ではない」という言葉は至極当然だとは思いますが、生存確認ができない高齢者が判明したら届出義務があるのでは?座敷で白骨死体になって30年も放置されるのを防ぐのも立派な「高齢者支援」でしょう。