国内初のNDM1感染例


抗生剤で治療しにくい新型の耐性菌が、インドから帰国し栃木県内の病院に入院していた患者から、検出されていたことがわかった。インドやパキスタンから欧州などに広がっている「NDM1」と呼ばれる遺伝子をもつ耐性菌だ。国内で確認されたのは初めて。 (中略)

 新型の耐性菌について、インドやパキスタンから英国など欧州に広がっていることが今夏報告された。英医学誌によると、この菌は、インド・パキスタンから計143例、英国でも37例が見つかったという。

 このため厚労省は8月18日、都道府県を通じ全国の医療機関に対し、国内での感染事例があった際には、国立感染症研究所への報告を求める事務連絡を出した。

NDM1を持つ耐性菌についてエントリを書いたのが半月前。厚労省が全国の医療機関に感染事例の報告を促したのが翌日。でも、日本国内初の感染例は5月に出てて、その患者はもう回復し退院してたらしいです。思ってた以上に感染スピードが速かった。夏休みで色んな国の人たちが旅行していることを考えると、NDM1耐性菌は主な主要国に移動済みなんでしょう。恐ろしすぎる。
それにしても、国内初の感染例は帝京大病院かと勘違いしてました。あれだけ大騒ぎしてたのは、あくまで多剤耐性の院内感染で死亡例が出たのに、数ヶ月も放置してたってのがニュースなんですね。病院勤務の医師すら知らなかったと報道されていますが、もしこれが本当なら、NDM1感染事例の報告を求める以前の大問題です。厚労省の事務連絡なんて医療現場には届いてないってことですから。日本のマスコミは適切な報道をせずに不安を煽りまくるだろうし、この国でまともな感染対策は無理だろうなぁ。