アメリカは憎しみの国になりつつある


米南部フロリダ州の牧師が米同時多発テロから9年の11日にイスラム教の聖典コーランを焼く計画を立てた問題で、南部テネシー州の別の牧師が11日、「これは憎しみの書だ」などとコーラン数冊を焼いた。またテロの現場のニューヨーク・世界貿易センタービル跡地近くにモスク(礼拝所)を含むコミュニティー施設を建設する問題について賛成・反対派が同日、抗議デモを行った。反対デモの参加者にはコーランを破り、一部に火を付けた者もいた。

 フロリダ州の牧師はこのモスク計画地の移転を条件にコーラン焼却を中止するとの意向を示し、同日、テロ跡地を訪ねた。牧師は同日、米テレビでコーランを焼くことは「決してない」と明言。マスコミに注目され、イスラム教が「危険」だと伝える目的が達成されたからだという。

コーラン焼却イベントを提言していたフロリダ州の牧師は、「コーランを焼くことは決してない」と明言したそうです。Attention seekerというか、世間から注目され自論を広言できたので満足したのでしょう。しかし、彼は焼かなくてもテネシー州の他の牧師がコーランを焼き、グラウンドゼロ周辺のデモ隊やホワイトハウス周辺でもコーランを焼いた人間がいたそうです。自説を通すために強引な行動でゴリ押すことをテロと呼ぶことを考えると、コーランを焼いたり破ったりした牧師・デモ隊もテロリストです。
他教の聖典を焼くという暴挙を世間に知らしめた罪は重いと思います。少なくても米国内の世論は、コーラン焼却イベントに大きく振り回されてしまいました。法皇なども反体声明を出したのに・・・キリスト教だろうとイスラム教だろうと、一部の狂信者のテロ行為を止められるすべはないんでしょうか。