年寄りは若者の生き血を求める


 厚生労働省は9月14日、今年度の血液事業担当者会議を開き、各都道府県や政令市などの担当者に血液行政の現状や問題点などを報告した。この中で厚労省の三宅智・血液対策課長は、献血者の確保や血液製剤の適切な使用を促進するために、「献血推進調査会」の設置など3点の対応を進めていくとした。(中略)
 採血基準の改正に関して三宅課長は、現行では男女共に18歳以上で可能な400ml全血採血が、来年の4月1日から男性のみ17歳から可能となることを挙げ、「高校生世代における献血の増加につながることを期待している」と述べた。その上で、若年層への普及啓発などに力を入れていく方針を示した。
献血量の低下は問題ですね。しかし、厚労省献血を推進する原動力の一つは、「ガン手術など大量の輸血を使用することが多い高齢者*1」が増加するからとのことです。もうね、これ読んで脱力しました。輸血量が足りなくなるとはいえ、約9割が血液製剤は国産を希望しているという調査結果もあります。要するに「自分たちが少しでも長く生き延びるための献血を。でも輸入物は嫌じゃ。日本の若者の生き血を捧げよ!」ってことですよね。厚労省もそれを受け入れて、400ml献血の可能年齢を18歳から17歳に下げたわけだ。昨日の菅総理民主党党首再選ニュースで街角インタビューが放映されたのを見ましたが、巣鴨の声が「もっと年寄りに金が回るように」でしたから・・・金も生き血も年寄りに回せとは、21世紀の日本の老人はどこまでも強欲だ。

 

*1:ソースは有料記事