1割超が「生活に支障可能性」

     
  経済協力開発機構OECD)は7日、65の国・地域の15歳男女計約47万人を対象に2009年に実施した国際学力調査(略称PISA)の結果を世界同時発表した。(中略)

 日本の結果は、OECD加盟34か国の平均をほぼ500点と換算した得点で読解力が520点と前回(498点)を上回り、00年(522点)並みだった。「数学的応用力」は529点(前回523点)、「科学的応用力」は539点(同531点)で横ばいとされた。一方、OECDが「社会生活に支障を来す可能性がある」とする成績下位層が3分野とも10%を超えた。

昨晩のTVニュースで「日本の子どもの学力が改善」大きく取り上げられてましたが、実は国語・数学・科学で社会生活に支障をきたすほど成績が悪い層が10%を超えたという方を取り上げるべきではないでしょうか。15歳児童の一割が、社会生活を送れないかもしれないほど勉強に追いついていないということは、この子らが成人し老成するまで、ずーっと下流層に定着する可能性が高いということです。金銭的な格差社会も問題ですが、基礎学力的な格差の方が引っくり返すのは困難だと思う。