持論とかハプニングとか


好角家で知られるデーモン閣下さんが大相撲初場所2日目の10日、NHKのテレビ中継のゲストに招かれ、自ら考えた1年後の「夢番付」を披露した。

 番組が用意した番付表を使い、横綱魁皇大関豊ノ島稀勢の里と書かれた札を貼り付けた。東前頭筆頭には「事情があって(札を)用意できませんと言われたので」と前置きして「琴田宮」とペンで書き込んだ。

 これは野球賭博に関与して昨年解雇された元大関琴光喜の田宮啓司氏のことで、同席した音羽山親方(元大関貴ノ浪)と大鳴戸親方(元大関出島)は苦笑い。それでもデーモン閣下さんは「賛否両論あるけれど、本人が反省しているのなら十両の最下位からでも出直してほしい」との持論を展開した。

昨日の大相撲中継は、新年にふさわしく、お祭り色の濃い演出でした。デーモン閣下の相撲への造詣は本当に深いし、それに対する音羽山親方の滑らかなコメントとやり取りは実に面白かったです。この「夢番付」の琴田宮が出たとき、相撲協会側の親方陣は下を向いてノーコメントを通していました。読売新聞に至ってはハプニング呼ばわりですw
相撲ファンとしては、確かに、昨年の野球賭博問題の不公平なとばっちりを受けた元・琴光喜は本当に可哀想だと思います。同じく賭博問題で謹慎処分を受けた豊ノ島関は、謹慎明けに優勝争いを演じて華々しく取り上げられてるのに・・・ただ、事なかれ主義な相撲協会としては、一度ケチのついた力士を土俵に上げることはしないんじゃないでしょうか。琴光喜解雇撤回求め提訴するらしいですが、彼をOKとすると、暴力事件で不起訴になった元朝青龍も、あの人も・・・と際限なくなります。神事としての相撲、という側面から考えると、難しいでしょうね。